「朗らか美人奥さんがいる、感じの良い店教えて」
「ゆっくりできるテーブル席があれば、なお結構」
先輩に聞かれて、「お好み焼 YUBU」に案内した。
じつは、取材で1度行ったきり。
9カ月ぶりだったが、奥さんは覚えていてくれた。
「客を覚えてない店=悪い店」とは、必ずしも言えないが、
「客を覚えている店=良い店」とは、ほぼ間違いなく言える気がする。
毎日、不特定多数を相手にしているのだから、
一見の客の顔を覚えるなんて、たいへんなことだと思う。
それだけに、大げさに言えば、プロとしての力量を感じるわけで、
少なくともぼくは、顔を覚えていてくれる店に行きたいなあ。
ビールのお代わりを頼むとき、
「きれいなお姉さん」と呼びかけると、
「ハイッ! ハイッ!」
と奥さんがすぐに反応してくれるのも楽しいし、
ご主人が黙々と焼きに打ち込む姿も好感が持てる。
「おしゃべり」はもっぱら奥さんの担当だけれど、
ご主人にじっくり胸の内を聞いてもらいに来る人もいるらしい。
時には、夫婦漫才が始まる日もあるとか。
ジューシーな野菜と、パリパリ・カリカリのそばが奏でるハーモニー。
本通そばの「穴場」です。
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