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「会社の近くで、おいしい店ないですか?」
「元ミス○○」の肩書きを持つ年下の同僚が、話しかけてきた。
「どんなタイプのお好み焼きがいいの?」
いくつか候補をあげた中で、彼女が興味を示したのが「きままや」だった。
「パリッと香ばしい生めん。Aクラスのお好み焼き。味噌だれで焼くホルモンも絶品」
と、説明したときは、「ふ〜ん」だったのが、
「男の店長。若いけど、技量はしっかりしてるんだよね」
言った瞬間、怒涛のがぶり寄り。
「ちょっとちょっとぉ。何歳、何歳? 独身?」
「30歳。ど、独身です」
追い詰められた土俵際。やっと答えると、
キラリン☆☆。ミスの瞳が輝いた。
この店は、お好み焼きと鉄板焼きが基本。
「一品料理を充実させたら、もっともうかるのでは?」
余計なお世話で、助言してみたら、
「お好み焼き屋だから、もうけよりも、お好み焼きにこだわりたいんです。
1人でやってるから、手がまわらないってこともあるんですけど。
いろいろやると、お好み焼きに集中できないし。
鉄板は基本的に、お好み焼きのために使いたいんです」
……えらいッ!
あごヒゲがチャームポイントの彼。
最近、無責任な常連2人と次のような会話があったらしい。
彼:丸刈りにしようかな?
客:刈っちゃえ、刈っちゃえ。
彼:でも似合わなかったら……。
客:その時は、はっきり「似合わん」って言ってあげるから。
彼:……。
数日後……
彼:じゃ〜ん、丸刈りにしちゃいました〜
客:わっ! 似合わん!
彼:(絶句)
客:いや、中途半端な長さじゃけん、いけんのんよ。剃っちゃえ、剃っちゃえ!
彼:でも、もっと似合わなかったら……。
客:その時は、「やっぱり一番最初の髪型がよかった」って、はっきり言ってあげるから……。
彼:(涙目)
それから数日後――。
客:少し髪が伸びて、マシになったじゃん!(←フォローのつもり)
お人よしのきままや店長。
だれもが、「力になってあげたい」と思ってしまうんだよね。
取材協力:ゆきちゃん←無責任な客の正体がバレバレ
?!
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